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2022.01.19

片付け豆知識

ゴミ屋敷での育児は虐待。乳幼児の危険とは?

◎こんなお悩みありませんか?
・ゴミ屋敷で育ったので、普通の暮らしが分からない。
・ゴミ箱や掃除機を、どう使うべきか分からない。
・自分も虐待にあって育ったので、子供との接し方が分からない。
・床に刃物やガラスが落ちていても、あまり気にならない。
・虐待したつもりはないのに、すぐ通報される。

 
 
世の中の大前提として、ゴミ屋敷という環境はあってはならないものです。
 
しかし現実的にはゴミ屋敷は存在しますし、ゴミ屋敷で育った人の屈折した価値観も確かに存在します。
 
またゴミ屋敷で育った人が親になると、育児に対する一般常識や肌感覚が著しく欠落しており、その自覚があるからこそ深く悩んでいます。
 
心に屈折した闇がある・・・その現実を受け入れた上で、どのように育児環境を改善すべきでしょうか?
 
 
筆者は「医療×福祉×片付け」の重要性を掲げる、キャリア20年以上の現役片付け業者です。
 
また「うつ病アドバイザー」「発達障害住環境サポーター」「発達障害コミュニケーション初級指導者」を取得しており、精神疾患と発達障害でお悩みの方に暮らしのアドバイスも行っています。
 
ここでは筆者の知識・経験を交えて、ゴミ屋敷での育児について解説したいと思います。
 
 

目次

  1. 実際に遭遇したゴミ屋敷での育児
  2. ゴミ屋敷で育った親もまた被害者である
  3. ゴミ屋敷が乳幼児にとって危険な理由
  4. 児童相談所が注視するのは子供の将来のみ
  5. 誰かに育児環境を整えてもらう
  6. 今すぐできることから実績を作る
  7. 心のモノサシを正す覚悟

実際に遭遇したゴミ屋敷での育児


 
筆者の現場経験として、このような育児環境を見たことがあります。
 

  • 所々ガラスの破片が落ちている。
  • 床にタバコの吸い殻や鉛筆が転がっている。
  • コンセントが割れていて、電線がむき出し状態。
  • カビの生えた食材が放置されている。
  • 部屋内の至る所にペットの排泄物がある。

 
 
現地お見積りに伺った際、このような環境で乳幼児がハイハイや掴り立ちをしている姿を見て、筆者はゾッとして衝動的に抱っこした覚えがあります。
 
乳幼児はまだ何も分からないため、手当たり次第に目の前の物を手に取り、口に入れてしまいますよね?
 
親はそんな乳幼児の危険性に先回りし、床や手の届く所に、危険な物を置かないことが強く求められます。
 
そして乳幼児が色々な物を舐めてしまっても大丈夫なように、部屋内の衛生状況には人一倍気を使うもの。
 
上記のような生活環境は大人でも危険な環境ですし、乳幼児にとっては最悪な環境以外の何ものでもありませんよね?
 
ただ驚くことに、ゴミ屋敷で育った多くの親が、乳幼児にとってのこういった危険性をあまり感じ取れないようです。
 
 
一般的には理解しがたいことですが、幼少期からゴミ屋敷で育ってしまうと、生活環境においてこのような欠落した部分が生じてしまいます。
 
このような育児を行う親は「毒親」と呼ばれ、この部分だけ断片的に見ると、親が完全に悪であり、子供がとにかく可哀相と感じるのではないでしょうか?
 
しかし乳幼児である子供にとっては日常的なことであり、親としても具体的な暴力をふるったわけではありません。
 
むしろこのような環境でも笑顔で暮らせる日々は、その家族にとっては平和な日常そのものなのでしょう。
 
 

ゴミ屋敷で育った親もまた被害者である


 
幼少期からゴミ屋敷で育ってしまった場合、不衛生な暮らしで健康を害するだけではありません。
 
特にゴミ屋敷で毒親に育てられた場合、日常生活における「心のモノサシ」が大きく屈折してしまいます。
 
心のモノサシが屈折してしまうと、自分の思考や感情をコントロールが常に難しく、自己防衛のために社会と関わることを拒んだり、時に攻撃的な態度で他人を遠ざけて孤立を望むようになります。
 
仮に心に闇があることを自覚していたとしても、その闇をどう解消して良いのか分からず、そのまま大人になってしまい、社会に順応できません。
 
このように育った環境というのは、人間性の構築に絶大なる影響を与えるものであり、特に幼少期からの生活環境であれば尚更のことです。
 
 
心のモノサシが屈折しているということは、人間の根本的な基準や価値観が狂ってしまっているということ。
 
ゴミ屋敷で育った親自身もこのことを自覚されていることが多く、愛する子供のためには環境を変える必要性を強く感じています。
 
しかしゴミ屋敷で育った親は、どうしても育児環境について鈍感なところがあり、具体的に何をどう変えれば良いものなのかがピンと来ません。
 
漠然と今のままでは駄目だと痛感しているものの、やはり心のモノサシがズレているので、感覚的(直感的)に分からないものは分からないのです。
 
こういう大人に育ってしまったことは非常に可哀相なことであり、ゴミ屋敷で育った親もまた被害者と言えます。
 
 

ゴミ屋敷が乳幼児にとって危険な理由


 
ゴミ屋敷は極めて不衛生な環境であり、目に見えない病原体の感染は非常に大きなリスクです。
 
また報道で見るようなレベルのゴミ屋敷でなくとも、散らかった部屋には乳幼児にとって危険エリアと言えます。
 
特にハイハイや掴り立ちを始めた頃は、床に落ちているもの全てが接触の対象になり、手に取って口に入れたら危険な物だらけではないでしょうか?
 
このような部屋では電池やライターが転がっているのは日常茶飯事であり、ガラスの破片やカッターナイフが落ちていることも珍しくありません。
 
筆者のお客様でも「折れたハンガーの金属部分」を乳幼児が飲み込んでしまい、大変なことになった過去を持つお客様がいらっしゃいました。
 
こういうの極めて危ないよね?と恐怖に感じるのが一般的ですが、育児環境に鈍感な人はあまり気にならないことが多いようです。
 
この時点で親の責任感が大きく欠落しているのでしょうが、自分も同じような環境もしくはもっと危険な環境で育っているので、その危機感が大袈裟に感じられるのでしょう。
 
 
実際のところ、筆者は強い口調で「この環境が乳幼児にとって危険であること」を何度も伝えました。
 
しかしお客様としては、危険であることを具体的に指摘された時は理解できるけど、その都度指摘されないとよく分からないそうです。
 
子供に愛情があるのは見て取れますし、自分が変わらないといけないという強い意思は感じます。
 
ただ育児環境に対する問題点に対して非常に盲目であり、これは伝えたところでなかなか改善されない部分なのでしょう。
 
弊社で部屋片付け作業を実施し、一旦は綺麗な部屋になりましたが、数か月後には児童相談所が介入したそうです。
 
 

児童相談所が注視するのは子供の将来のみ


 
子供には一切暴力をはたらいておらず、むしろ人一倍愛情を注いで育てているにもかかわらず、児童相談所に虐待の容疑をかけられることは珍しくありません。
 
その理由はもちろん、ゴミ屋敷で育児すること自体が虐待とみなされるからです。
 
冒頭でも話した通り、ゴミ屋敷で育てられた人は被害者であり、また無意識の内に子育てとして加害者にもなりえます。
 
非常に悲しいことではありますが、ゴミ屋敷で育児をしている以上、親は被害者であり加害者なのです。
 
児童相談所はこの悪いスパイラルを強制的に断ち切り、今いる子供の将来を守ろうとしています。
 
もし一度でも児童相談所が介入すると、具体的な暴力などなくても、子供を連れていかれてしまう可能性があるんです。
 
いくら子供への愛情に満ちあふれていたとしても、児童相談所が注視するのは育児に適した環境かどうかです。
 
その環境は部屋が散らかっているかどうかだけでなく、親としての育児姿勢や経済力なども総合的に見られています。
 
 

誰かに育児環境を整えてもらう


 
色々な問題があるからこそ児童相談所が介入するのですが、その中でも一番簡単なのは部屋の片付けです。
 
しかしゴミ屋敷で育った人が自力で片付けることは、「片付けそのものが分からない」ということになり現実的ではありません。
 
こういう場合はご友人に片付けてもらうか、片付けのプロに依頼しましょう。
 
 
筆者の経験上、ゴミ屋敷で育った人は、残念ながら一生片付けられるようになりません。
 
ここで最優先すべきは、誰かに育児環境を整えてもらい、とにかくその部屋をキープすることだけに集中すべきなんです。
 
もっと具体的に言うと、使ったら元の位置に戻すことだけ徹底すれば、部屋はそれほど散らからなくて済みます。
 
さらに所有量を徹底的に減らせれば、所定の位置(収納場所)も一目瞭然ですよね?
 
部屋内がスッキリとシンプルになったのであれば、ルンバなどの自動お掃除ロボを積極的に取り入れたいところです。
 
 
これらを全て取り入れても綺麗な部屋をキープできず、また散らかしてしまうのがゴミ屋敷の住人というもの。
 
この長年染み付いた習慣や性格は、なかなか改善することが難しいのです。
 
最後の手段としては、家事代行サービスを定期的に依頼して、とにかく育児に適した環境をキープすること。
 
自分で解決できないことは、誰かに代行してもらう方が得策と言えます。
 
しかし本来であれば、親自身の意識や習慣が変わることが望ましく、根本的な改善がないといつまで経っても表面上の改善にしかなりませんよね?
 
このように長期的に見れば自己改革は絶対的に必要なのですが、それには圧倒的に強いメンタルと莫大な時間が必要であり、チャレンジしたとしてもすぐに目に見える効果はありません。
 
 
児童相談所にとっては、今いる子供の環境が重要であり、子供の将来を守ることが責務です。
 
正しい育児ができるように自己改革中だからといって、児童相談所はそこまで気長に待ってはくれません。
 
今は根本的な自己改革よりも、とり急ぎ具体的な育児環境を整える方を優先すべきです。
 
 

今すぐできることから実績を作る


 
ゴミ屋敷で育った親もまた被害者であり、その人が一方的に悪いわけではありません。
 
しかしながら悪意がなかったとしても、ゴミ屋敷での育児は虐待にあたり、犯罪行為とみなされてしまいます。
 
 
心のモノサシが屈折してしまい、一般社会に馴染めなかった人にとって、子供の存在は心の隙間を埋めてくれるかけがえのない存在ですよね?
 
もし子供への愛情が本物であり、絶対に離れたくないと思うのであれば、育児環境の改善を第三者に頼み込むことぐらいは、決断力だけで成し遂げられる内容のはずです。
 
何度も言いますが、児童相談所は待ったなしですから、今すぐできることから着手しましょう。
 
 
もし児童相談所との関係に少しの余裕を感じるのであれば、育児環境としての問題点を児童相談所の担当者に箇条書きで書いてもらって下さい。
 
その問題点一覧を見て、今すぐできることを着手すると、自然と自分が進むべき道が見えて来るかもしれません。
 
自分の問題点をひとつずつ消して行くことで、育児の可能性がひとつずつ増えて行きます。
 
その最初のひとつとして、部屋片付けを今すぐ誰かに代行してもらい、綺麗に片付いたという実績を作るべきです。
 
それが他人のおかげであったとしても、育児環境を整えることに一歩前進したという事実には相違ありません。
 
趣味事を始める時に、ウエアや道具など、まず形から入る人も大勢いますよね?
 
これと同じで、最初は表面上の変化だけだったとしても、育児環境の改善を感じ取れることで、次への一歩を大きく踏み出せます。
 
 

心のモノサシを正す覚悟


 
ゴミ屋敷の暮らしや毒親の育児、このような悪いスパイラルは必ず連鎖します。
 
もし自分がこのような環境で苦しんだ過去があるのなら、子供には同じ苦しみを与えてはいけません。
 
ゴミ屋敷や毒親の悪いスパイラルを、今この時をもって断ち切るべきなのです。
 
 
心のモノサシが屈折している人の育児には、まず自分の習慣や育児環境を客観視できる土台作りが絶対的に必要です。
 
それは自己否定感や苦悩を伴う時間を積み重ねることであり、過去の自分が培ったものを破壊する作業とも言えるかも知れませんね。
 
このように自己改革への道は非常に厳しいものとなりますが、それでもチャレンジするのが本当の愛情であると筆者は信じています。
 
 
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≪このコンテンツの筆者≫
筆者:平良 誠 (片付けられない.com 代表者)
 
【筆者が取得している資格】

  • 整理収納アドバイザー1級
  • 整理収納ベーシックコーチ
  • 上級心理カウンセラー
  • うつ病アドバイザー
  • 発達障害住環境サポーター
  • 発達障害コミニュケーション初級指導者
  • 遺品整理士
  • 事件現場特殊清掃士

 
筆者の詳しい紹介はこちら

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納得してご依頼いただきたいので、無理な売り込みはいたしません。
まずは現場の状況を把握した上で、プロ目線で色々ご提案させていただきます。

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