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プロの知識教えます!片付けブログおすすめの記事

2024.02.22

片付け豆知識

不安で衝動買い。ストックしないと安心できない不安障害

◎こんなお悩みありませんか?
 
・なんだか不安で、同じものをいくつも買ってしまう。
 
・災害に備えようと、部屋中が備蓄品だらけになっている。
 
・サランラップやティッシュペーパーなど、買いやすくて保存が利く物を次々と買ってしまう。
 
・過去に非常に辛い経験をしたことがあり、今でもそうなることを過剰に恐れている。
 
・パニック症候群や心的外傷後ストレス(PTSD)と診断されている。
 
・今これを手放すと、今後の生活に大きなデメリットが生じる気がする。

 
 
「とにかく不安で衝動的に買ってしまう」という症状、ひょっとしたら「不安障害」が原因かも知れません。
 
「パニック症候群」や「心的外傷後ストレス(PTSD)」なども不安障害に含まれます。
 
過剰な収集癖であるホーディング行為(強迫性障害)も不安障害の1つであり、いわゆるゴミ屋敷に直結して行く大きな原因になっています。
 
 
筆者はキャリア20年以上の現役片付け業者であり、片付けドクターとして「医療×福祉×片付け」の重要性を掲げています。
 
【筆者が取得している8つのライセンス】
①整理収納アドバイザー1級
②整理収納ベーシックコーチ
③上級心理カウンセラー
④うつ病アドバイザー
⑤発達障害住環境サポーター
⑥発達障害コミニュケーション初級指導者
⑦遺品整理士
⑧事件現場特殊清掃士
 
 
筆者の会社「片付けられない.com」は本気度の高い部屋片付けの専門家であり、部屋片付けで「深刻に悩む人向け」の片付け業者です。
 
ここではプロの知識と現場経験を基に、「不安障害」「所有癖」「衝動買い」について解説します。
 
 

目次

  1. 複合的に不安障害が加わり片付けられない
  2. 同じ物を衝動的に買ってしまうサイクル
  3. うつ病は二次障害の代表格である
  4. プロのリードは現実を直視させることから
  5. 実生活の方が明らかにリスクが高い

複合的に不安障害が加わり片付けられない

散らかる精神疾患
 
健常者(不安障害でない人)であっても、日常的に不安に感じる時は、いくらでもありますよね?
 
しかし不安障害を患うと「苦痛を伴う強い不安感」が頻繁に迫って来て、日常生活にも支障をきたします。
 
不安障害は「障害」と名が付きますが、正しくは精神の病気であり、生まれつきの障害ではありません。
 
【代表的な3つの不安障害】

  1. 強迫性障害
  2. 心的外傷ストレス(PTSD)
  3. パニック症候群

 
 
不安障害は慢性的に強い不安感を感じてしまう精神疾患(精神病)ですが、不安障害だけが原因で部屋が散らかることはあまりありません。
 
不安障害で部屋が荒れてしまう場合、よくあるのがADHDやうつ病に加えて不安障害を持つケースです。
 
 
【ADHD+不安障害】

  • ADHD+強迫性障害(保存強迫)
  • ADHD+心的外傷後ストレス(PTSD)
  • ADHD+パニック症候群

 
ADHDと合わせ持つことで、「片付けがスムーズに進まない」「物を手放せない」ことにより、部屋が物だらけになる。
 
 
【うつ病+不安障害】

  • うつ病+強迫性障害(保存強迫)
  • うつ病+心的外傷後ストレス(PTSD)
  • うつ病+パニック症候群

 
うつ病と合わせ持つことで、「日常的な行動が難しい」「ゴミを捨てることが困難」で、部屋がゴミ屋敷化してしまう。
 
 
発達障害や精神疾患をお持ちですと、日常的に何かしらの強い不安要素を抱いていることが多いものです。
 
発達障害や精神疾患が不安障害と複合的に絡み合い、「どうしても片付けられない」「どうしても捨てられない」ということに繋がるというわけですね。
 
 
不安障害の1つである強迫性障害(保存強迫)をお持ちの人は、このような不安要素(強迫観念)から物を全く捨てることができなくなります。
 
「今手放してしまうと今後2度と手に入らず、後でとても重要な物であったことが発覚して、物凄く困るのではないか?」
 
このような将来的な強い不安が、保存強迫の人には非常にハッキリと、しかも常に付きまといます。
 
結果として「今必要なくても、不安だからとりあえず取っておく。」ということになり、部屋は物であふれかえるということに。
 
不安障害というのは「行き過ぎた自己防衛」とも言えるでしょう。
 
 
ADHDが「どうしても片付けられない」に繋がる代表的な発達障害であるならば、不安障害の1つである強迫性障害(保存強迫)は「どうしても捨てられない」に繋がる代表的な精神疾患です。
 
すなわち「ADHD+強迫性障害(保存強迫)+うつ病」というケースですと、最もゴミ屋敷化に直結しやすい症状です。
 

同じ物を衝動的に買ってしまうサイクル

大量のマスク在庫
 
また不安障害をお持ちの人は、その強い不安感から備えのために(安心するために)、衝動的に買ってしまう傾向にあります。
 
上記の強迫性障害(保存強迫)でもあるように、物を所有することで何かしらの危機(ミスやアクシデント)に対し、過剰に備えようとします。
 
つまり価格的に安い物であれば、経済的リスクも低いことから、衝動的に買い続けてしまう。
 
買う対象が「保管が利く物」「予備としてとっておいても支障のない物」であると、心のハードルが低くなり、余計に買いやすくなってしまうでしょう。
 
 
実際に私たちがゴミ屋敷化した部屋を片付けに伺うと、それぞれの部屋に同じ物が大量に見受けられます。
 
そして強い不安から衝動的に買ってしまったにも関わらず、どこに収納したか全く覚えていない。
 
その結果、また同じ物を買ってしまう。価格的にも買いやすいし、予備があっても困らない。
 
これの繰り返しで、自宅には同じ物が大量にストックされます。
 
例えば、洗剤が10個、サランラップが20本、乾電池が50個、マスクが500枚・・・
 
ご本人は「また同じ物を買っている」という自覚はあるのですが、まさかそこまで大量にストックされているとは思いもしません。
 
 
【同じ物を衝動的に買ってしまう5つのサイクル】

  1. 先日買ったはずなのに、どこにあるのか探し出せない。
  2. 物が多すぎて、何をどう片付け始めて良いか分からない。
  3. すぐに強い不安が迫ってくるので、取り急ぎまた買ってしまう。
  4. 安価で使用期限が長いものは買いやすいし、いつか使えると思っている。
  5. 備えているという「安心感」を買っているので、買うと不安感が和らぐ。

 
 
【衝動的に買ってしまう物】

  • マスク
  • トイレットペーパー
  • ティッシュペーパー
  • サランラップ
  • 洗剤
  • 電球
  • USB充電ケーブル
  • 乾電池
  • ポリ袋
  • カップラーメン
  • 調味料
  • ボールペン
  • ペットボトル飲料

 
 
この内容に心当たりはありませんか?
 
安価で使用期限が長く、いくつあっても困らない物(いつか使うと思っている物)ばかりです。
 
100円ショップで買えそうな物については、特に注意が必要と肝に銘じて下さい。
 

うつ病は二次障害の代表格である

大量のマスク
 
不安障害を患うと常に強い不安感に襲われ続けるので、精神的にとても疲れてしまいます。
 
不安障害が深刻な人ですと、もはや「不安感に支配されている」と言っても過言ではありません。
 
 
不安障害の苦痛や疲弊から、二次障害(二次的な精神疾患)を患ってしまうことも多く、うつ病はその代表格となります。
 
「夜、眠れない」ことが、不安障害から来るものなのか、うつ病から来るものなのか、はたして他に原因があるのか・・・。
 
医師でもこのような判断は難しいのですが、不安障害とうつ病を複合的に持っている人は多く、睡眠不足で悩んでいる人はたくさんいます。
 
 
またうつ病になると睡眠・食事・入浴・排泄などが難しくなり、日常生活全般が停止したような暮らしになります。
 
うつ病を患うと一気に自宅がゴミ屋敷化しますし、自分ひとりではどうしようもありません。
 
その暮らし自体がストレスにならないよう、家族や友人に頼って生活環境を整えましょう。
 
サポートしてくれる人がいない場合は、片付け業者や行政支援者に相談してみるのも良い方法です。
 
 
うつ病で片付けられずゴミ屋敷化。背景と解決への方向性
 

プロのリードは現実を直視させることから

片付けドクター
 
筆者は片付けドクターとして、発達障害や精神疾患が原因で片付けられない人たちに向けて、部屋のシンプル化と暮らし方の改善をアドバイスしています。
 
不安障害の人に向けた現場でのリードとして、筆者は下記の内容を強く意識しています。
 
 
【不安障害の人に向けた部屋片付け5つのステップ】

  1. 全ての在庫を取り出す。
  2. 種類別に分け、何がどれぐらいあるのかを認識させる。
  3. 適正量をお客様と一緒に見つめ直し、所有の基準を明確化させる。
  4. 過剰在庫は手放す。(手放せないようなら自社で預かる。)
  5. 目視できるように収納。

 
 
過剰在庫を手放すところが、不安障害のため抵抗感(不安感)があり、なかなかスムーズに進みません。
 
しかし「とりあえず保管しておく」という選択肢があることで、少なからず安心感も生まれるようで、手放してくれる人もいます。
 
過剰在庫を手放してもらえた部屋は非常にシンプルであり、この新しい生活自体がリハビリになることも重要なポイントです。
 
しかしながら不安障害をお持ちの人は、ここまでしても衝動的に物を買ってしまうもの。
 
これが精神疾患の難しいところで、本当に少しずつでしか改善が見込めません。
 
もし1回で問題解決できたのであれば、それは自称不安障害であり、本当の不安障害ではないと思います。
 
 
また買ってしまうことを自己嫌悪してしまったり、何度も同じことをサポートしてもらうので、申し訳ない気持ちになるかも知れませんね。
 
それでもリハビリという意味合いでの片付け作業ですから、少しずつでも前に進めれば正しい方向性であると言えます。
 
もちろん個人差あるので全員に成果がある方法ではないのですが、解決に向けた突破口が全然見いだせない人は一度試してみませんか?
 
 
片付けの基本は所有量。適正量を守れば片付くサイクル
 
 
ミニマリスト体験させる部屋片付けプラン
 
 

実生活の方が明らかにリスクが高い


 
不安障害の苦痛や不安感は、健常者では理解が難しく、全く共感できないのではないでしょうか?
 
家族や友人でも気持ちを共感できない場合、片付けの具体的なサポートがとても難しい傾向にあります。
 
だからと言って共感できる人にサポートしてもらうと、その人も手放さないタイプであり、せっかくの片付け作業が全然進まないことも。
 
そういう場合は感情移入の少ないプロに相談し、客観的なリードで向き合ってもらいましょう。
 
 
不安障害の人が最初に自覚すべきは、この負のスパイラルです。
 
「強い不安感があるため、少しでも安心したい。」⇒「備える安心感をお金で買っている。」
 
在庫だらけで足の踏み場が無い部屋で暮らす人たちにとって、この「正当化された衝動買い」こそ断ち切るべき最初の一歩になります。
 
 
「何かあったら困るから取っておく、災害リスクに備えているだけ。」・・・そんな言い分もあるでしょう。
 
もしその部屋で転倒し大怪我をしてしまったら、救助隊員は適切な治療と搬送ができるでしょうか?
 
もしその部屋で火災になったとしたら、貴重品を持ってスムーズに避難することができるでしょうか?
 
このように大災害に備えることで、身近な生活リスクに備えられていないだけでなく、今の暮らし自体がハイリスクであることを強く自覚すべきです。
 
 
不安障害は精神疾患なので、適切な治療で症状の軽減が期待できます。
 
また暮らし方を客観的に見つめ直し、部屋内をシンプル化することで、その暮らし自体がリハビリになるはずです。
 
 
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≪このコンテンツの筆者≫
筆者:平良 誠 (片付けられない.com 代表者)
 
【筆者が取得している資格】

  • 整理収納アドバイザー1級
  • 整理収納ベーシックコーチ
  • 上級心理カウンセラー
  • うつ病アドバイザー
  • 発達障害住環境サポーター
  • 発達障害コミニュケーション初級指導者
  • 遺品整理士
  • 事件現場特殊清掃士

 
筆者の詳しい紹介はこちら

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納得してご依頼いただきたいので、無理な売り込みはいたしません。
まずは現場の状況を把握した上で、プロ目線で色々ご提案させていただきます。

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