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2014.04.23

片付け豆知識

なぜホーディング?家族が溜め込み障害でゴミ屋敷に

「これはゴミじゃない!」
 
家の中にある大量のゴミを目の前にして、そうコメントされている報道番組を見たことはありますか?
 
確かに「ゴミ」と「財産」はご本人の価値観次第なので、明確にその発言を否定はできません。
 
ただ日々の生活に支障をきたすほどの「度が過ぎた収集癖」は、近隣にとって迷惑行為に繋がりますし、一般的にも理解し難いと思います。
 
では、何故なんでも収集してしまうのでしょうか?
 
 
足の踏み場も無いゴミ屋敷、汚部屋、ゴミ部屋・・・
 
この度が過ぎた収集癖には、物やゴミを片付けられず散らかっているケースもあれば、自ら率先してガラクタを大量に溜め込むというケースもあります。
 
前者が「片付けられない症候群」と呼ばれるのに対し、後者は「溜め込み症候群(溜め込み障害)」と呼ばれています。
 
この溜め込み症候群ですが、海外では既に広く認知され、大きな社会問題になっているようです。
 
日本ではまだ聞きなれないかも知れませんが、「ホーディング」や「ホーダー」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
 

目次

  1. 溜め込み症候群とは?
  2. 強迫性障害(OCD)の1つである保存強迫とは?
  3. 保存強迫とホーディングの違い
  4. ホーダーが手放すことができるタイミングとは?
  5. ホーダーにとって所有物全てが生きて来た証
  6. 「片付けられない症候群」と「溜め込み症候群」の違い
  7. まだ謎だらけの溜め込み症候群
  8. ゴミ屋敷の改善は背景を正しく認識することから

溜め込み症候群とは?


 
【ホーディング(hoarding):強迫性貯蔵症、溜め込み障害 / ホーダー(hoarder):ホーディングを患う人】
 
片付けたいのに片付けができない「片付けられない症候群」とは違い、そもそも片付ける気が無いのが「溜め込み症候群」の大きな特徴です。
 
片付けられない症候群と同じく、この溜め込み症候群というのも日本国内での俗称となります。
 
より専門的には「溜め込み障害」「溜め込み症」「強迫性溜め込み」などと呼ばれ、物への執着と度を超えた収集癖になる症状のことを指します。
 
日本ではこのように呼ばれますが、世界では(特にアメリカでは)、家をゴミでいっぱいにしてしまう行為を「ホーディング」、その行為をしてしまう人のことを「ホーダー」と呼びます。
 
 
現在ではアメリカの全人口約3億人に対し、強迫性貯蔵症の人は600万人以上もいるようです。
 
アメリカではホーディングの研究が進んでおり、「ホーディングは強迫性障害(OCD)の1つである」と考えられています。
 
日本でも溜め込み症候群のことを「強迫性貯蔵症(保存強迫)」と正式に診断する医療機関が増えてきました。
 
強迫性障害の1つである保存強迫が原因とされていますが、はたして溜め込み症候群と言われている人が、必ずしも強迫性貯蔵症なのでしょうか?
 
今までは「保存強迫=溜め込み症候群」と考えられて来ましたが、近年になりその認識に異論が唱えられることもあるようです。
 

強迫性障害(OCD)の1つである保存強迫とは?


 
強迫性障害とは「不安障害」の1つであり、パニック症候群や心的外傷後ストレス障害(PTSD)と並ぶ精神疾患、つまり精神病です。
 
特定の行為に対し「強迫=強い不安感」が襲ってきます。
 
自分では意味が無いと理解していても、その行為をしないと不安でしょうがないため、無意味であると自覚しながら同じ行為を繰り返し行うことになります。
 
強迫性障害の1つである「保存強迫」には、「持っていてもしかたがない物であっても、今手放すと将来的に大きな不利益が生じるのではないか?」という強い不安感が生じるため手放せません。
 
例えば10年前のメモ紙であっても、それが来月急に必要になるかもしれませんよね?
 
そのメモ紙に書いてあることが、自分や仲間を救うかもしれない。
 
極端に言えば、そのメモ紙1枚を手放したことにより、何かしらの厳罰や罰金を被るかもしれない。
 
そういう強い不安感が原因で、何ひとつ捨てられないというのが保存強迫の特徴です。
 

保存強迫とホーディングの違い


 
強迫性障害の強迫観念に、そもそもポジティブな感情はありません。
 
全ては不安や恐怖といったネガティブな感情からの強迫行為となります。
 
つまり保存強迫の場合は、持っていてもしかたがないと理解しているのに、手放すと強烈な不安感が襲ってくるということになります。
 
 
一方でこのホーディングという行為は、物を集めたり捨てずに溜め込むこと自体が大変気持ち良い。
 
物を収集することが、何よりも大好きであると考えて良いでしょう。(収集することが好きでたまらない。)
 
つまりホーディングは「快楽」であり、収集することはポジティブな感情になります。
 
このような「収集に対する感情の違い」が、保存強迫とホーディングの大きな違いであると唱えられはじめました。
 
 
ただ稀にホーダー(ホーディングする人)が収集物に対して、不安・罪悪感・後悔などのネガティブな感情を抱くこともあります。
 
それは収集している時ではなく、収集した物を「廃棄すること」に抱くネガティブな感情です。(捨てると苦痛が襲ってくる。)
 
 
このように「収集すること」に関しては趣旨や感情に違いが見られますが、「手放すこと」に関しては同じような苦痛が襲ってきます。
 
物を廃棄しようとすると苦痛が襲って来るという共通点、これが保存強迫とホーディングが「同じ病気」「別の病気」と見解が分かれる要因になっているようです。
 

ホーダーが手放すことができるタイミングとは?

 
またホーダーであっても、僅かながら所有物を手放すことができるタイミングがあります。
 
それは「所有物がより良い場所に迎えられる場合」「所有物に対しての可能性が無いと確信した場合」のみです。
 
 
例えば、「期限が切れた広告」「現在使われていない電話番号などのメモ紙」「腐ってしまった食品」などは捨てることができます。
 
しかし根本的には「所持していたいという強い感情」があるので、捨てるまでに多大な時間と労力を必要とするのが実情です。
 
処分するまでの時間よりも、早いスピードで物を溜め込んでしまうので、部屋の中は常に物を溜め込んでしまい生活スペースがありません。
 
収集物の種類によっては、ゴミ屋敷状態になっています。
 
 
もう1つ例をあげると、イベントのチケットを購入したのにどうしても行けなくなってしまった場合。
 
そのチケットを誰かに渡して使ってもらい、チケットとしての本文を全うして欲しいという願いから、チケットを手放すことができます。(捨てるのではなく譲渡する。)
 
イベントに行けない自分が持っているよりも、他の誰かに使ってもらった方がチケットも幸せなのではないだろうか?
 
チケットを生き物のように(家族のように)捉え、そのチケットの有益な使い方を真剣に考えていると言えるでしょう。
 
こういう想いから廃棄するということは強い苦痛が襲って来るのですが、チケットが家族という風に考えてみると、多少は理解できるような気がしませんか?
 

ホーダーにとって所有物全てが生きて来た証


 
ホーダーは物(物的情報)を所有し続けることで、「自分の記憶を補おうとしている傾向」にあります。
 
ホーダーには所有物に対し「個人の歴史を保管する保管庫の役割」と考える傾向があり、過去における「音」「香り」「教え」「感情」などをいつでも把握できる(感じられる)手段としているのです。
 
 
またホーダーは所有に対する強烈な喜びや快感のために、その先のことは何も考えられなくなります。
 
極めて衝動的に収集してしまい、その先にあることや周囲の環境など全くおかまいなしです。
 
 
実際に弊社にご依頼いただいたお客様でも、おそらくホーダーであろうお客様は何人かいます。
 
そもそも「ゴミ」という概念が無く、古新聞1枚でも「記事⇒情報⇒財産」と認識されているケースもありました。
 
つまり古新聞1枚が生きて来た証であり、その時代における人生の記憶(人生そのもの)となるようです。
 

「片付けられない症候群」と「溜め込み症候群」の違い


 
【片付けられない症候群】
片付けたい気持ちはあり、実際に行動にも移しますが、どうしても片付けができない人たちのこと。
 
片付け方が見当もつかないので、片付けのリードとサポートが欲しいということになり、それなりの支援があれば部屋はいずれ片付きます。
 
 
【溜め込み症候群】
捨てる気がない。もしくはどうしても捨てられない人たちのこと。
背景にはポジティブ・ネガティブの感情はあるけども、結果として「どうしても捨てることをしない」という共通事項がある。
 
一般的に、部屋片付けは「捨てる」という行為を避けて通れません。
どうしても捨てられないので、部屋は一行に片付かないことになります。
 
 
このように片付けられない症候群に対しては何かしらの解決策はあるのですが、溜め込み症候群に関しては「解決策が無い」と言っても過言ではありません。
 
そしてこの混合型というケースも存在し、「片付け方が分からず悩んでいるのに、捨てることも全くできない」という人も存在します。
 
 
私たち片付けのプロでもお手上げなのですが、これによって一番困るのは「家族」ではないでしょうか?
 
溜め込み症候群(ホーディング)の場合、やがてゴミ屋敷化してしまうことは明白ですね。
 
特に高齢になると所有することで安心感に繋がり、親御さんが全く捨ててくれないというお悩みも非常に増えています。
 
「実家がゴミ屋敷」というご依頼を受けることも多いですが、そのほとんどがホーディングに似たゴミ屋敷でした。
 

まだ謎だらけの溜め込み症候群


 
データでは50人に1人の割合で溜め込み症候群なる可能性があり、それと同時に深刻な悩みを抱えるご家族が多いのも事実。
 
高齢化社会にあり、これからドンドンこのようなお悩みが増えて行くことでしょう。
 
 
医学的にもまだまだ解っていないことが多いですが、ホーダーやホーディングに関しては色々な説があります。
 
「兄弟や姉妹共に収集癖があり、40代以降から発症しやすいという事例から、ホーダーは遺伝的な要素が強いという説」
 
「ホーダーの多くは子供の頃にADHDの症状が表われていたという事例から、ホーディングにはADHDが関係しているという説」
 
「脅迫・暴力などの心的外傷ストレス(PTSD)発症を抑えるために、自己防衛としてホーディングするという説」

 
 
一般的にホーダーやホーディングに関して心情を理解することは困難であり、全てを理解して共存しようとすると家族が破綻してしまう恐れもあります。
 
心情を理解するよりも、その症状について医学的な理解を深めることを優先すべきであり、それは相手を尊重することにも繋がるのです。
 
お互い共感を求めず、尊重しながら建設的な話し合いを行うこと。
 
そして話し合いができる環境やコミュニケーションを築けることが、問題解決の第一歩ですね。
 

ゴミ屋敷の改善は背景を正しく認識することから


 
現在の医学では強迫性障害に関しての治療も進み、薬物療法と認知行動療法により改善が期待できるようです。
 
ホーダーなのか強迫性貯蔵症(保存強迫)なのかにもよりますが、精神科や心療内科にご相談されて、改善が見込まれてからでないと片付けの支援は不可能になります。
 
 
その場しのぎで片付けられても、根本的な原因を解決しなければまた同じことを繰り返してしまいますよね?
 
そして溜め込み症候群の人たちにおいては、強制的に片付けてしまうとショックが強すぎて精神崩壊を招くこともあるのです。
 
強制的に片付けることは、その先にもっと大きなリスクを生じてしまいますので止めましょう。
 
 
まずは溜め込み症候群(ホーダーや強迫性貯蔵症など)について、医学的な知識を深めること。
 
またゴミ屋敷化する原因は1つとは限りませんので、ADHDなどの発達障害に対しても複合的に理解しておく方が良いでしょう。
 
 
部屋の片付けでお悩みでしょうが、もっと大切なことはその先にある暮らしそのものです。
 
ゴミ屋敷の改善は、そうなる背景を正しく認識することから始まります。
 
 
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≪このコンテンツの筆者≫
筆者:平良 誠 (片付けられない.com 代表者)
 
【筆者が取得している資格】

  • 整理収納アドバイザー1級
  • 整理収納ベーシックコーチ
  • 発達障害住環境サポーター
  • 発達障害コミニュケーション初級指導者
  • 遺品整理士
  • 事件現場特殊清掃士

 
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