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プロの知識教えます!片付けブログおすすめの記事
2022.02.15
片付け豆知識
◎こんなお悩みありませんか?
・家族の収集癖が深刻でゴミ屋敷状態。
・メモや新聞などは特に捨てられない。
・PTSDやパニック症候群を持っている。
・溜め込んだ物は人生そのものと感じる。
・どの片付け業者にも依頼を断られた。
一般的な価値観では「持っていてもしょうがない物」を溜め込んでしまう行為、これをホーディングと言い、溜め込む本人をホーダーと呼びます。
ゴミ屋敷の報道がされることがありますが、「これはゴミじゃない!」と言って行政の介入を拒む老人がいます。
こういう報道を見たことある人もいると思いますが、要するにあの老人がホーダーであり、溜め込んでいる行為をホーディングと呼びます。
もし家族に深刻な収集癖がある場合、家がゴミ屋敷のようになってしまう可能性は非常に高いです。
筆者は「医療×福祉×片付け」の重要性を掲げる、キャリア20年以上の現役片付け業者です。
また「うつ病アドバイザー」「発達障害住環境サポーター」「発達障害コミュニケーション初級指導者」を取得しており、精神疾患や発達障害でお悩みの方に暮らしのアドバイスも行っています。
ここでは筆者の知識・経験を交えて、ホーディングの原因と対処法について分かりやすく解説いたします。
世界的にはホーディングと呼ばれていますが、日本では溜め込み障害(溜め込み症)と呼べれる事が多いです。
この溜め込み障害ですが、学術書を読むと非常に難しい言葉で細かく分類されています。
しかしここでは一般ユーザー向けに、おおまかに分かりやすく説明しますね。
片付け業者としての経験では、溜め込み障害は主に2種類あると感じています。
【強迫性溜め込み】
不安障害の1つである「強迫性障害(保存強迫)」が原因であり、いざ手放そうとすると強烈な不安感が襲ってきます。
自分ではそれほど必要ないと理解していても、その不安感により手放せないということに。
絶対的に捨てられないので山積みになり、結果として溜め込んでしまっているという感じです。
不安障害の中には強迫性障害だけでなく、PTSDやパニック障害も含まれており、ADHDなどの発達障害も関与することがあります。
例えば、あなたが仕事の書類を捨てたとしましょう。
後になってその書類が「経営を左右するぐらい大切な書類」であったことが発覚し、会社も職場の仲間も大きな痛手を受けたとしたら・・・
今でもそれがトラウマになり、書類を捨てることに不安感(抵抗感)が生まれてしまいませんか?
この不安感が、極度の抵抗感(不安で捨てられない)であるのが強迫性溜め込みです。
このように強迫性溜め込みには、不安感や恐怖感などネガティブな感情しかありません。
本人としても、捨てられない自分にウンザリしています。
【快楽的溜め込み】
度が過ぎたコレクターのような感じで、いわゆるホーダーです。
快楽的溜め込みの原因は、現在の医学ではまだ分かっていません。
強迫性溜め込みが「捨てられない」のに対し、快楽的溜め込みは「積極的に集めている」というもの。
なんでもかんでも収集する行為に、非常にポジティブな感情が芽生えています。
高齢者に多く「まだ使える物を捨てるなんてもったいない」という道徳観が影響しているのかも知れません。
それにしても常識を逸脱したレベルで物を収集して行きますので、家の外まで山積みになることもあります。
一般的にはゴミやガラクタでも、快楽的溜め込みの人にとってはお宝であり財産です。
本人としてはこの度が過ぎた収集癖に悪意はなく、むしろ捨てさせようとすることが悪であると考えています。
片付けられない.comのお客様で、過去に重度の溜め込み障害の人がいました。
大学教授をされており、その文献をメインに物凄い量を溜め込んでいます。
また文献だけでなく、学術的な記事のある古新聞1枚も捨てられません。
これらを数十年に渡り溜め込んでいますので、4LDKの一戸建てがほぼ全て紙で埋まっています。
これを近くのレンタルコンテナに運び出し、今でもそのお客様はレンタルコンテナで保管されています。
もし必要な情報が古新聞1枚に載っていたとして、そのレンタルコンテナの中からどうやって探し出すのでしょう?
きっとそれはお客様自身も理解しているのですが、とにかく不安と恐怖が襲ってくるため捨てられないのです。
このお客様は強迫性溜め込みでしょうが、通院していないので”自称”強迫性障害ということになります。
このような溜め込み障害ですが、意外にも手放せるタイミングがあります。
手放すというのは「捨てる」「譲渡する」の2つがありますが、この2つができる条件は何なんでしょうか?
【捨てられるタイミング】
所有物に対して「可能性が無い」と確信した場合のみ、溜め込み障害でも捨てることができます。
【譲渡できるタイミング】
自分が所有しているより「物にとってより良い環境」と確信した場合のみ、溜め込み障害でも譲渡することができます。
しかし根本的には「所持していたいという強い感情」があるので、捨てるまでに多大な時間と労力を必要とします。
処分するまでの時間よりも、早いスピードで他の物を溜め込んでしまうので、部屋の中は常にゴチャゴチャしています。
またイベントに行けない自分が持っているよりも、他の誰かに使ってもらった方が、チケットも幸せなのではないだろうか?
チケットを生き物のように(家族のように)とらえ、そのチケットの有益な使い方を真剣に考えています。
このように「物=自分や家族」となりますので、物に対しての執着が強いのも理解できる気がしてきませんか?
捨てるより「譲渡」という形で進めることにより、もしかしたら部屋片付けが少し前進するかも知れませんね。
現在の医学では「ホーディング=強迫性溜め込み」と位置づけられており、認知行動療法や薬物療法によって症状の改善が見込める「精神病」とされています。
快楽的溜め込みの原因が分かっていないことは大きいと思いますが、そもそも度が過ぎた収集癖であり、人間性の問題で「病気ではない」という解釈なのでしょう。
ホーディングで検索すると強迫性障害の解説ばかり出てきますが、それはあくまで医学的な観点であり、実際は「快楽的溜め込みの人」は確かに存在します。
強迫的溜め込みの人は、本人も困っているので、何かしらサポートできることがあるでしょう。
少なくとも精神科や心療内科で診てもらうことにより、部屋片付けにおいても建設的な話ができるはずです。
しかしながら快楽的溜め込みの場合は、本人が全く悪いと思っていないので、部屋片付けにおいて話が前進しません。
近隣住民に迷惑がかかるレベルだと行政が介入して来ますが、同居している家族が迷惑だと言っても、それはあくまで身内の問題です。
家族にとってはホーダーである本人への心配もあり、同時にそのホーディング行為が迷惑以外の何ものでもない。
ホーダーである家族のせいで、家がゴミ屋敷化している・・・これは非常に辛いですよね。
溜め込み障害の場合、家族が様々なことに疲弊してしまい、最悪は家族崩壊に繋がることもあります。
家族だけでは解決できないので、片付け業者への依頼を検討されているかも知れませんね?
しかし多くの片付け業者では、ホーダーに対応してくれません。
当たり前ですが「まず治療してから・・・」という返答が来ますし、そもそもホーダーや強迫性障害を全く知らないというケースもあります。
そして多くの片付け業者は、基本的に「大部分を捨てること」を前提としたサービスです。
溜め込み障害に至る原因や経緯は別として、どちらにしても「捨てるのNGである」ことには変わりありません。
「捨てない片付け方」を掲げるプロがいるかも知れませんが、そもそもボリュームが違いすぎます。全て収納するのは現実的ではありません。
こういう「捨てない系のプラン」は主に片付けコンサルタントが行うものであり、収納術をレクチャーしますよというもの。
溜め込み障害でゴミ屋敷化した部屋、この現場に関して片付けコンサルタントでは無力すぎます。
とりあえず捨てないにしても、せめてその家から出さないことには、現実的な片付けの相談すらできないでしょう。
筆者の運営する片付けられない.comでは、ミニマリスト体験プランというサービスがあります。
ミニマリストというのは「最低限の物だけの暮らし」であり、溜め込み障害とは180度違う真逆の暮らし方。
これを一定期間体験してもらい、最終的に「作業前のゴチャゴチャした暮らし」or「作業後のシンプルな暮らし」を天秤に掛けて選択するというもの。
物の選択ではなく、暮らしそのものを選択させるプランです。
そして認知行動療法的な要素を含むので、通院と合わせて行えば改善の可能性はあります。
少なくとも家族だけで悩み続けるよりは、1つの選択肢があるだけで大きな前進のはずです。
もちろん絶対片付くとは言えませんし、元の暮らしを選んでしまうというリスクも否定できません。
この辺は家族内でしっかり検討し、相談してみたいということであれば片付けられない.comまでご連絡いただければと思います。
ミニマリスト体験プランの詳細ページ、発達障害や精神疾患が原因となるゴミ屋敷化のページを下記に3つほどリンクしておきます。
溜め込み障害で悩んでいる方、ご参考になれば幸いです。
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≪このコンテンツの筆者≫
筆者:平良 誠 (片付けられない.com 代表者)
【筆者が取得している資格】
納得してご依頼いただきたいので、無理な売り込みはいたしません。
まずは現場の状況を把握した上で、プロ目線で色々ご提案させていただきます。
お急ぎの方はフリーダイヤルよりお電話下さい。
メールは24時間受付
※原則2営業日以内にご返信させいただきます。