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プロの知識教えます!片付けブログおすすめの記事

2024.03.06

片付け豆知識

家族がホーダーでゴミ屋敷。2つの溜め込み症とホーディングの原因

◎こんなお悩みありませんか?
・家族の収集癖が深刻でゴミ屋敷状態。
・メモや新聞などは特に捨てられない。
・PTSDやパニック症候群を持っている。
・溜め込んだ物は人生そのものと感じる。
・どの片付け業者にも依頼を断られた。

 
 
一般的な価値観では「持っていてもしょうがない物」を溜め込んでしまう行為、これをホーディングと言い、溜め込む本人をホーダーと呼びます。
 
ゴミ屋敷の報道がされることがありますが、「これはゴミじゃない!」と言って行政の介入を拒む老人がいます。
 
こういう報道を見たことある人もいると思いますが、要するにあの老人が「ホーダー」であり、溜め込んでいる行為を「ホーディング」と呼びます。
 
もし家族に深刻な収集癖がある場合、家がゴミ屋敷のようになってしまう可能性は非常に高いです。
 
 
筆者はキャリア20年以上の現役片付け業者であり、片付けドクターとして「医療×福祉×片付け」の重要性を掲げています。
 
【筆者が取得している8つのライセンス】
①整理収納アドバイザー1級
②整理収納ベーシックコーチ
③上級心理カウンセラー
④うつ病アドバイザー
⑤発達障害住環境サポーター
⑥発達障害コミニュケーション初級指導者
⑦遺品整理士
⑧事件現場特殊清掃士
 
 
筆者の会社「片付けられない.com」は本気度の高い部屋片付けの専門家であり、部屋片付けで「深刻に悩む人向け」の片付け業者です。
 
ここではプロの知識と現場経験を基に、「ホーダーの原因」「ホーディングの特性と対処の方向性」について解説いたします。
 
 

目次

  1. ホーディングには種類がある
  2. 強迫性溜め込み症とは
  3. 快楽的溜め込み症とは
  4. 【現場経験】新聞紙1枚でも捨てられないのが溜め込み症
  5. 意外にも手放せるタイミングがある
  6. 現在の医学では「ホーディング=強迫性溜め込み症」
  7. 多くの片付け業者では「ホーダー対応不可」である
  8. ミニマリスト体験プランなら可能性も
  9. 家族で片付ける場合の方向性

ホーディングには種類がある

溜め込み症は2種類ある
 
世界的にはホーディングと呼ばれていますが、日本では「溜め込み症」と呼ばれる事が多いです。
 
この溜め込み症ですが、学術書を読むと非常に難しい言葉で、細かく分類されています。
 
しかしここでは一般ユーザー向けに「最低限の基礎知識」「実際の現場経験」を、おおまかに分かりやすく説明しますね。
 
 
まず筆者の見解では、溜め込み症は主に2種類あると感じています。
 
「強迫性溜め込み症」「快楽性溜め込み症」というものですが、同じ溜め込み症でも随分と趣旨や背景が異なるようです。
 
 

強迫性溜め込み症とは


 
【強迫性溜め込み症】
不安障害の1つである「強迫性障害(保存強迫)」が原因であり、いざ手放そうとすると強烈な不安感や苦痛が襲ってきます。
 
自分ではそれほど必要ないと理解していても、その不安感や苦痛により手放せないということに。
 
絶対的に捨てられないので山積みになり、結果として溜め込んでしまっているという感じです。
 
不安障害の中には強迫性障害だけでなく、PTSDやパニック障害も含まれており、ADHDなどの発達障害も関与することがあります。
 
 
例えば、あなたが仕事の書類を捨てたとしましょう。
 
後になってその書類が「経営を左右するぐらい大切な書類」であったことが発覚し、会社も職場の仲間も大きな痛手を受けたとしたら・・・
 
今でもそれがトラウマになり、書類を捨てることに不安感(抵抗感)が生まれてしまいませんか?
 
この不安感が、極度の抵抗感(不安で捨てられない)であるのが強迫性溜め込み症です。
 
 
このように強迫性溜め込み症には、不安感や恐怖感などネガティブな感情しかありません。
 
本人としても、全然手放せない自分に、とてもウンザリしています。
 
健常者(溜め込み症ではない人)からすると一見では共感できない環境でも、理由を知ることで理解や同情が生まれるのではないでしょうか?
 
強迫性溜め込み症は本人も辛いですし、周囲からも「かわいそう」と思われ、どちらかと言えば理解やサポートを受けやすいケースになります。
 
 
不安で衝動買い。ストックしないと安心できない不安障害
 
 

快楽的溜め込み症とは


 
【快楽的溜め込み症】
度が過ぎたコレクターのような感じで、いわゆるホーダーです。
 
快楽的溜め込み症の原因は、現在の医学ではまだ分かっていません。
 
強迫性溜め込み症が「捨てられない」のに対し、快楽的溜め込み症は「積極的に集めている」というもの。
 
何でもかんでも収集する行為に、非常にポジティブな感情が芽生えています。
 
高齢者に多く「まだ使える物を捨てるなんてもったいない」という道徳観が影響しているのかも知れません。
 
それにしても常識を逸脱したレベルで物を収集して行きますので、家の外まで山積みになることもあります。
 
一般的にはゴミやガラクタでも、快楽的溜め込み症の人にとってはお宝であり財産です。
 
本人としてはこの度が過ぎた収集癖に悪意はなく、むしろ捨てさせようとすることが悪であると考えています。
 
そして物やゴミに囲まれる(埋もれる)ことに安心感を抱き、スッキリとした部屋だと全然落ち着かないことが多いです。
 
強迫性溜め込み症に比べて周囲の理解を得られず、完全に孤立した生活や近隣トラブルに発展しがちなのも、快楽性溜め込み症の大きな特徴になります。
 
 
片付けができない発達障害や病気の人の向き合い方
 
 

【現場経験】新聞紙1枚でも捨てられないのが溜め込み症

古新聞を捨てない
 
筆者のお客様で、過去に重度の溜め込み症の人がいました。
 
大学教授をされており、その文献をメインに物凄い量を溜め込んでいます。
 
また文献だけでなく、学術的な記事のある古新聞1枚も捨てられません。
 
これらを数十年に渡り溜め込んでいますので、4LDKの一戸建てがほぼ全て紙で埋まっています。
 
これを近くのレンタルコンテナに運び出し、今でもそのお客様はレンタルコンテナで保管されています。
 
もし必要な情報が古新聞1枚に載っていたとして、そのレンタルコンテナの中からどうやって探し出すのでしょう?
 
きっとそれはお客様自身も理解しているのですが、とにかく不安と恐怖が襲ってくるため捨てられないのです。
 
このお客様は強迫性溜め込み症でしょうが、通院していないので”自称”強迫性障害(不安障害)ということになります。
 
 

意外にも手放せるタイミングがある

溜め込み症でも捨てられるタイミング
 
このような溜め込み症ですが、意外にも手放せるタイミングがあります。
 
手放すというのは「捨てる」「譲渡する」の2つがありますが、この2つができる条件は何なんでしょうか?
 
 
【捨てられるタイミング】

  • 期限の切れたチケット
  • 腐ってしまった食品
  • 使い切った乾電池

 
所有物に対して「可能性が無い」と確信した場合のみ、溜め込み症でも捨てることができます。
 
 
【譲渡できるタイミング】

  • 予定の合わないライブのチケット
  • 着れなくなってしまった洋服
  • もう遊ばないオモチャ

 
自分が所有しているより「物にとってより良い環境」と確信した場合のみ、溜め込み症でも譲渡することができます。
 
 
しかし根本的には「所持していたいという強い感情」があるので、捨てるまでに多大な時間と労力を必要とします。
 
処分するまでの時間よりも、早いスピードで他の物を溜め込んでしまうので、部屋の中は常にゴチャゴチャしています。
 
 
またイベントに行けない自分が持っているよりも、他の誰かに使ってもらった方が、チケットも幸せなのではないだろうか?
 
チケットを生き物のように(家族のように)とらえ、そのチケットの有益な使い方を真剣に考えています。
 
このように「物=自分や家族」となりますので、物に対しての執着が強いのも理解できる気がしてきませんか?
 
捨てるより「譲渡」という形で進めることにより、もしかしたら部屋片付けが少し前進するかも知れませんね。
 

現在の医学では「ホーディング=強迫性溜め込み症」

オーディング 強迫性障害
 
現在の医学では「ホーディング=強迫性溜め込み症」と位置づけられており、認知行動療法や薬物療法によって症状の改善が見込める「精神病」とされています。
 
快楽的溜め込み症の原因が分かっていないことは大きいと思いますが、そもそも度が過ぎた収集癖であり、人間性の問題で「病気ではない」という解釈なのでしょう。
 
ホーディングで検索すると強迫性障害の解説ばかり出てきますが、それはあくまで医学的な観点であり、実際は「快楽的溜め込み症の人」は確かに存在します。
 
 
強迫的溜め込み症の人は、本人も困っているので、何かしらサポートできることがあるでしょう。
 
少なくとも精神科や心療内科で診てもらうことにより、部屋片付けにおいても建設的な話ができるはずです。
 
 
しかしながら快楽的溜め込みの場合は、本人が全く悪いと思っていないので、部屋片付けにおいて話が前進しません。
 
近隣住民に迷惑がかかるレベルだと行政が介入して来ますが、同居している家族が迷惑だと言っても、それはあくまで身内の問題です。
 
家族にとってはホーダーである本人への心配もあり、同時にそのホーディング行為が迷惑以外の何ものでもない。
 
ホーダーである家族のせいで、家がゴミ屋敷化している・・・これは非常に辛いですよね。
 
溜め込み症の場合、家族が様々なことに疲弊してしまい、最悪は家族崩壊に繋がることもあります。
 
 

多くの片付け業者では「ホーダー対応不可」である

溜め込み症はプロでも無理
 
家族だけでは解決できないので、プロへの依頼を検討されているかも知れませんね?
 
しかし多くの片付け業者では、ホーダーに対応してくれません。
 
当たり前ですが「まず治療してから・・・」という返答が来ますし、そもそもホーダーや強迫性障害を全く知らないというケースもあります。
 
そして多くの片付け業者は、基本的に「大部分を捨てること」を前提としたサービスです。
 
溜め込み症に至る原因や経緯はあるにせよ、どちらにしても「溜め込み症=捨てるのNGである」と言うことには変わりありません。
 
「捨てない片付け方」を掲げるプロがいるかも知れませんが、そもそもボリュームが違い過ぎるので現実的ではありません。
 
こういう「捨てない系のプラン」は、主に片付けコンサルタントが行うものであり、収納術をレクチャーしますよ!というもの。
 
「溜め込み症でゴミ屋敷化した部屋」・・・こういう現場に関しては、片付けコンサルタントは向いていません。
 
とりあえず捨てないにしても、せめてその家から出さないことには、片付けの相談ですら具体的に進まないでしょう。
 
 

ミニマリスト体験プランなら可能性も

片付けドクター
 
筆者の運営する片付けられない.comでは、ミニマリスト体験プランというサービスがあります。
 
ミニマリストというのは「最低限の物だけの暮らし」であり、溜め込み症とは180度違う真逆の暮らし方。
 
これを一定期間体験してもらい、最終的に「作業前のゴチャゴチャした暮らし」or「作業後のシンプルな暮らし」を天秤に掛けて選択するというもの。
 
物の選択ではなく、暮らしそのものを選択させるプランです。
 
そして認知行動療法的な要素を含むので、通院と合わせて行えば改善の可能性も少しは期待できるかも知れません。
 
しかしながらミニマリスト体験プランでも、正直に言って溜め込み症の問題解決は難しく、過度の期待はしないで下さい。
 
 
片付けられない.comでは年に数回ほど、溜め込み症で悩むお客様やご家族からご相談を受けることがあります。
 
現地お見積りでヒアリングすると、お客様のご希望と弊社の提供サービスが合わないことが多く、特に快楽性溜め込み症の方ですと全然話にならないことばかりです。
 
それでもある程度は捨てられる人に限り、結果が出せないこともあることを前提に、ご依頼を請負うことがあります。
 
一般的な分別整理の現場と比べると、やはり「綺麗に片付いた」という結果にはなりません。
 
「お客様の意思を尊重すると、現実的に全く片付かない。」プロでもこのギャップに毎回悩みます。
 
どこに着地点(ご依頼のゴール)を求めるかも、実際に作業してみて随時変更となることが多く、実際はほとんどプラン通りに進みません。
 
ただ理想と現実のギャップを解消できないにしても、どうにかして少しでも歩み寄ること(譲歩や妥協)ができると、問題解決に向けて具体的な一歩が踏み出せます。
 
この歩み寄りのために一時保管が必要になり、そのためのミニマリスト体験プランでもあるのですが、所有量や価値観の個人差もありますし、必ずしも結果が付いてくるとは言い切れません。
 
 
ミニマリスト体験させる部屋片付けプラン
 
 

家族で片付ける場合の方向性


 
溜め込み症の人たちにとって「捨てない片付け方が理想」ではありますが、収納術だけでは解決できないボリュームがあるから、今の暮らしに困っているわけです。
 
具体的に部屋片付けを進めるにはボリュームダウンは必須ですし、これができないと部屋片付けのご依頼として何ひとつ前進しません。
 
つまり片付け業者への依頼は「捨てる意思があること」が大前提であり、捨てないで片付けて欲しいというのは物理的に無理なのです。
 
プロである以上はビジネスなので、現実的な解決策が見込めない案件に対応しない(向き合ってられない)、依頼したいのに断られるということもあるでしょう。
 
 
このように片付け業者へ依頼ができなかった場合は、ご家族だけで部屋片付けを進めるしかありません。
 
その場合「どういう方向性で片付けて行くべきか?」を、筆者の見解で少しだけアドバイスいたします。
 
溜め込み症になると絶対的に捨てられなくなるので、まずは「捨てる」という言葉自体を禁句として向き合います。
 
溜め込み症の人は「捨てる=もう二度と手に入らない」という図式が成り立ちますので、捨てることが嫌なのではなく、必要に応じてもう二度と手に入らなくなることが嫌なのです。
 
これは「捨てていない=すぐに手元に戻れば良い」と考えることもできるので、近隣にレンタル倉庫などを借りて、そこに物を逃がしつつ、治療を並行して行う方法が良いかと思います。
 
ご家族としては苛立ちや焦る気持ちもあるでしょうが、「一気に」「全部まとめて」という行為は絶対に禁止であり、ご本人がパニックを起こすようならその都度元に戻すぐらいのペースが妥当です。
 
そして所有物の逃げ場を作った部屋片付けを進めながら、同時に専門医への受診と治療も行います。
 
ご家族としてはかなりの忍耐強さが必要とされますが、筆者の見解として「ご家族だけで解決させる」には、こういう方向性しか見つかりません。
 
少なくとも家族だけで悩み続けるよりは、1つの選択肢があるだけでも前進ですし、チャレンジしてみてはいかがでしょう?
 
 
片付けられない.comのフリーダイヤル
 
 
ミニマリスト体験させる部屋片付けプラン
 
 
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不安で衝動買い。ストックしないと安心できない不安障害
 
 

 
 
 
≪このコンテンツの筆者≫
筆者:平良 誠 (片付けられない.com 代表者)
 
【筆者が取得している資格】

  • 整理収納アドバイザー1級
  • 整理収納ベーシックコーチ
  • 上級心理カウンセラー
  • うつ病アドバイザー
  • 発達障害住環境サポーター
  • 発達障害コミニュケーション初級指導者
  • 遺品整理士
  • 事件現場特殊清掃士

 
筆者の詳しい紹介はこちら
 

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まずは現場の状況を把握した上で、プロ目線で色々ご提案させていただきます。

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