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プロの知識教えます!片付けブログおすすめの記事
2021.05.07
片付け豆知識
◎こんなお悩みありませんか?
・クローゼットから洋服が常にはみ出している。
・「まだ使える」「いつか使う」と思うものだらけ。
・生活ゴミは無いけど、自宅は足の踏み場がない。
・必要or不要で判断すると、全てが必要に感じる。
・玄関や通路には山のように物が積まれている。
洋服、バッグ、通販の箱・・・物で溢れかえった部屋。
断捨離の必要性を痛感し、チャレンジするもあまり減らず。。。
プロが一緒に片付ける場合、整理分別のルール(判断基準)があります。
筆者は「整理収納アドバイザー1級」を取得している現役の片付け業者です。
日頃より「ゴミ屋敷」「圧倒的に散らかった部屋」「絶望的に片付けられない人たち」と向き合い、比較的深刻な現場をメインとしています。
ここではプロの知識・経験を基に、「適正な所有量と判断基準」について徹底解説します。
「今使っている。または具体的に使う予定がある。」
まず整理収納の学問的に、これ以外は問われていません。
つまりお客様が必要と判断しても、具体的な使用目的がなければ処分するということです。
かなり厳しいですよね?でも、そうしないと全く片付きません。
ダイエットしながらラーメン食べているのと同じことで、とにかく所有するための言い訳が欲しいだけです。
最初は理解というより「断捨離への決心」に近いと思いますが、実際に分別作業を進めると分別の判断基準(ルール)が勝手に変更されてしまいがち。
どうしても「もったいない」の精神が働いてしまい、まだ使える物を手放すことが難しくなります。
まだ使える物だけでなく、未使用の物まで手放せと言われると、腹を立てる人も珍しくありません。
使える物を所有し続けることで、本来の快適な生活が損なわれている。
もっと言うと、小さいお金のために、大きいお金が活かせないのと同じこと。
本当の目的はストレスフリーな暮らしのはずです。
まず「片付けたい者」として、それだけは絶対に忘れてはいけません。
先程ダイエットの例を出しましたが、「1ヵ月で10Kg痩せたい人」と「1ヶ月で2Kg痩せたい人」では食事制限の徹底具合も変わってきますよね?
整理収納もそれと同じで、現状の間取りと散らかり具合によって、所有を許される量も変わってきます。
例えば同じ単身者であっても、「ワンルームに住んでいる人」と「2LDKに住んでいる人」では所有の最大値が大きく異なるということです。
つまり狭い間取りの人には判断基準を厳格に、広い間取りの人には判断基準が甘くても大丈夫ということになります。
不公平に感じる人もいるかも知れませんが、これが現実なので嫌なら引っ越すしかないです。
このようにプロは感情に流されませんので、客観的にお客様と向き合うことができます。
片付けられない人たちが「感覚」で整理収納してしまうのに対し、プロは「理論」に従いながら整理収納を行います。
その理論とは片付けが苦手な人にとって、往々にして「面倒くさい知識」「現実を直視できない弱さ」「色々指摘されたくない反発心」という支障が生じてしまうもの。
そういう心の支障を取り除いて根本から見つめ直すことが、収納術を学ぶ上での大前提になるでしょう。
自力で断捨離したいと考える人たちは、極めて苦手なことを自分ひとりで解決できると思い込んでいませんか?
感情を行う整理収納だからこそ、物が散らかるだけで全然片付きません。
結局のところ残した洋服がクローゼットに収まらないので、手前に全て仮置きしてしまう。
仮置きした洋服が崩れるので、クローゼットを開けたくない。
着用頻度の高い洋服は仮置きされたものであり、大切に収納してある洋服はほぼ着ません。
また人間の意思は弱いもので、1つ仮置きすると、新たな仮置きを呼び込みます。
これを繰り返すことにより、ゴミ屋敷にも似た「足の踏み場がない圧倒的に散らかった部屋」の出来上がりです。
グサグサ来ている人もいるかと思いますが、断捨離はまず自分の弱さを正しく知ることから始まります。
私は狭い部屋に住むことが駄目とは一切思いません。
収納スペースが少ないのに、物を適正量以上に所有することが駄目なのです。
つまり持ちたいのであれば、収納を増やすこと。
収納が増えれば、その分所有することができます。
【論理的な所有量の判断基準】
→自分が持っていたいかどうかではなく、所有できる量は「収納スペース次第」である。
→まだ使えるかどうかではなく、所有すべき基準は「今使っているのかどうか」である。
→中長期的に必要な物であっても、そのスペースに収まらなければ処分の対象になる。
→生活のスタイルを考慮し、所有すべき優先順位を明確にする。
例えば「洋服やバッグを多数所有していて、使いきれてないけど、どれも捨てたくない」という悩みがあるとします。
特にオシャレに関心のある女性は、この手のアパレ商品をいくつも買っている傾向にありますよね?
こういうケースで、お客様から「私は洋服持ち過ぎですか?」というご相談を受けることがあります。
他人と比べてどうか?ということが自分の物差しになり、周りとの比較が気になる気持ちはよく理解できます。
しかし比べる対象は他人ではありません。まして筆者である私でもありません。
本当の比較対象は、その住まいにある「収納スペースの容量」なのです。
つまり収納スペースが広い場合は、洋服をたくさん(収まる分だけ)所有しても良いです。
逆に収納スペースが小さい場合は、洋服の所有数は制限されるということですね。
収納が広いか狭いかもありますが、ワードローブや衣装ケースを買うことで、収納スペースは後からでも増やすことができます。
結果的に間取りにも大きく関係しており、ワンルームに住んでいる人はある程度機械的に手放さなければなりません。
これは全ての品々に言えることでもあるのですが、根本的に「収納しきれないから散らかる」のです。
特にゴミ屋敷になると、仮置きされた物が激しく汚れています。
もう何年も埋もれている物だらけで、絶対に使っていないと断言できる物が大多数です。
それでもその部屋での生活が成り立っていて、日々使っている物は見える所に置いてあります。
つまり本当に必要な物(使っている物)は極少数で、90%以上の使えない物のために家賃を払っているのと同じことになります。
ゴミ屋敷までは行かないにしても、捨てられない系の人たちが住む部屋は、使ってない物に対して家賃という保管料を払っていると考えましょう。
ここからは精神論ではなく、具体的な分別基準について解説します。
物の所有に関しては4つの領域があり、それは使用頻度によって決まります。
【アクティブ領域】
・現在、使用している物。
・これがないと生活自体が成り立たない物。
◎現在服用している薬や日用品は、厳選した上で少量のみ所有する。
【スタンバイ領域】
・アクティブ領域における少量の予備。
・中長期的に使う予定はあるが、今すぐ使う必要のない物。
◎数か月後のイベントに使う物やシーズン品など、似たような物を複数所有しない。
【プロパティ領域】
・具体的に使う予定はないが、所有しておきたい物。
・過去に使っていたが、今は所有するだけになっている物。
◎今はあまり活動していない趣味の物など、暮らしの優先順位を考慮して分別する。
【スクラップ領域】
・現在の生活で、無くても特に困らない物。
・所有したい気持ちはあっても、今の暮らしの中で優先順位の低い物。
◎未練もなく、容易に処分できる物。
【所有の優先順位】
1軍:アクティブ領域
→ 全て残す。
2軍:スタンバイ領域
→ アクティブ領域の量とスペースを考慮し、残せる量を判断。
3軍:プロパティ領域
→ アクティブ領域・スタンバイ領域の量とスペースを考慮し、残せる量を判断。
4軍:スクラップ領域
→ 全て処分。
※スペースの容量に対し70%程度の占有率をキープする。これを超えてしまうと、使い勝手が悪くなる。
ADHDなどをはじめとする発達障害。
発達障害をお持ちの人が片付け上手になるのは、現実的にかなり厳しいでしょう。
ただ周りの人と比べるからハードルが高いのであって、今の自分を受け入れた(身の丈に合った)暮らし方をすれば良いのです。
それにはまず、判断が必要になる品々の絶対値を減らすこと。
判断すべき品が少なければ、悩む数も少ないので楽ですよね?
最低限の物だけで暮らすシンプルな生活を心がけましょう。
≪片付けられない≫
→物を所有するということは、それだけ片付けの判断が増えるということ。
→片付けられないのであれば、徹底的に所有品を減らす。物がなければ散らかりようがない。
→物が増えてしまう背景を直視し、自覚し、改善する。
(定期的に届くシステムを止める。物は捨ててから買いに行く。予備は持たなくても暮らしていける。)
≪どこにしまったか分からない≫
→細かく収納するのではなく、大まかで構わないので、用途として統一感のある収納を心がける。
→持ち歩くバッグなどに色々詰め込むのはしかたがないが、そのバッグをいくつも作らない。
→見えていると安心なので、なるべく奥にしまわない。奥にしまう必要がないぐらいまで物を減らす。
≪暮らしの向上≫
→部屋それぞれに明確な役割を与え、部屋の用途を混同しないようにする。(ゾーニング)
→趣味を絞る。いくつも趣味を抱えていると、部屋は一向に片付かない。
→今必要にない物は原則として処分対象だが、後になって必要だったと分かってもそれは失敗ではない。
(同じ物を買いなおしたり作りなおすのも、また楽しい時間である。ただし必ず捨ててから所有する。)
断捨離や片付け作業の手順、このようにやってみて下さい。
1サイクルで完了しなければ、残った物は2サイクル、3サイクル・・・と行います。
ここは根性が問われる場面、できるまで何度でも繰り返すのです。
イメージとしては収納スペースに収まる分だけ、余計な部分(余剰品)を削って、削って、削りまくります。
もしどうしても削り切れなくなった場合は、その部屋が今の暮らしに不適当だったということです。
部屋は狭くなってしまいますが、棚やタンスなどの収納を増やしましょう。
【片付けのサイクル】
収納スペースと所有品の把握 → 明らかな不要品を取り除く → 必要な物を品目別に分ける → 4つの領域に再分別
→ 暮らし方から優先順位を決める → 優先順位に基づき所有量を減らす → スペースに応じて収納 (→完了しなければ繰り返す)
【整理・収納・整頓】
◎整理とは → 必要or不要を判断すること。(物を減らすこと)
◎収納とは → 使い勝手を考えて、所定の位置を決めること。(またはその場所に収めること)
◎整頓とは → 使ったら同じ場所に戻すこと。
※片付けが苦手な人は、収納を考えようとしない方が良い。それ以上に所有しない努力をする。
私たちプロには当然ながら知識・技術・経験があります。
ただ自力で断捨離して部屋を片付けるにあたり、上記で述べた「所有の心得」「分別の判断基準」「片付けのサイクル」を徹底すべき。
整理収納の理論としては、必ず片付くことになるのです。
片付けのコツをアドバイスする前に、「今いかにご自身が無駄なコストをかけて生活しているのか」を気付かせる必要があります。
例えば、月々の家賃が10万円のワンルームマンションに住んでいるとしましょう。
ワンルームに住んでいるということは、一般的に単身者の方が多いはずです。
特に学生や若手の社会人。まだまだ経済的に余裕はありません。
収納スペースが部屋全体の20%程度を占めるとすると、その収納スペースに対して月々2万円を支払っている計算になります。
月々10万円の家賃でも厳しい中で、全く使われていない物に月々約2万円も支払っている事実にお気付きでしょうか?
月々2万円のレンタル倉庫の方が収納スペースは大きいのに、その契約は無駄なコストであると判断している人は多いです。
そしてその人は、自分の使われていない収納スペースに、これほどまでコストが発生している事実に気付いていません。
賃貸物件の中には玄関・キッチン・浴室・トイレなども含まれるので一概に何とも言えませんが、その無駄を具体的な金額で示すというのはコンサルとしてとても有効な方法なんです。
飲みかけ食べかけが捨てられない・・・行動するエネルギーが出ないのに、片付けのコツをアドバイスしても効果がありません。
しかしながら家賃の例をあげて客観的に気付かせることにより、捨てられなかった人は積極的に捨ててくれたりします。
物を所有する概念を理解し、自主的に不要な物を処分出来た人は、その生活サイクルからも無駄が省けて「時間的」「経済的」に余裕が出て来るものです。
ネガティブなサイクルからポジティブなサイクルに変わり、いつの間にか片付けること自体に興味を持ち始めます。
こうなって初めて、片付けのコツを教える意味がある。吸収力も早いです。
まずは無駄や矛盾を客観的に気付かせること。
プロのリードは客観的に気付かせることから始まります。
ミニマリストを体感させる部屋片付けプラン
徹底的に所有物を減らす分別回収サービス
ゴミ屋敷の片付け方。自力でやり遂げるコツは?
≪このコンテンツの筆者≫
筆者:平良 誠 (片付けられない.com 代表者)
【筆者が取得している資格】
納得してご依頼いただきたいので、無理な売り込みはいたしません。
まずは現場の状況を把握した上で、プロ目線で色々ご提案させていただきます。
お急ぎの方はフリーダイヤルよりお電話下さい。
メールは24時間受付
※原則2営業日以内にご返信させいただきます。