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プロの知識教えます!片付けブログおすすめの記事
2023.09.30
片付け豆知識
ペットは家族ですか?と問われたら、「はい、もちろん家族です」と私は答えます。
むしろ家族と答える人が、圧倒的に多いかも知れませんね。
それぐらい飼い主はペットに愛情を持って接していますし、ペットからもたくさんの笑いや癒しを貰っています。
そんな大切な家族(ペット)が他界してしまった時、そのショックから立ち直れず「自暴自棄」「自己放棄」になっている症状を「ペットロス症候群」と言います。
では、どのような過程でペットロス症候群とゴミ屋敷が関係するのでしょうか?
筆者は「医療×福祉×片付け」の重要性を掲げる、キャリア20年以上の現役片付け業者です。
また「上級心理カウンセラー」「うつ病アドバイザー」「発達障害住環境サポーター」「発達障害コミュニケーション初級指導者」を取得しており、精神疾患や発達障害でお悩みの方に暮らしのアドバイスも行っています。
ここでは筆者の知識・経験を交えて、ペットロスと思い出の片付け方について解説いたします。
例えば、家族で同居していたとしましょう。
部屋を散らかしたのに片付けず、親に怒られたことは誰にでもあるはずです。
宿題をしなかったり、風呂になかなか入らなかったり、遊んで夜更かしをしていたり。
ダラッとしていると怒られることも多く、あれこれと言われる小言に嫌気がさしてしまいますよね?
親には「子供への期待感」「近隣への世間体」もあります。
そのプレッシャーを感じながら、ストレスを感じて生活している人もいるでしょう。
押し付けに似たプレッシャーが嫌で、ひとり暮らしを始める人も少なくないのです。
また、恋人や友人と同居したとしましょう。
そこには育ってきた「環境の違い」「生活リズムの違い」から、強いストレスを感じることも多いかと思います。
良い面だけを見ていれば良かった関係から、悪い面までドンドン見えてきてしまいます。
このように人間と同居するということは、「相手の価値観に合わせなくてはならない」「ゆっくりしたいのに不自由である」というストレスを抱きがちです。
一方でペットと同居した場合、人間と同居するのとは随分と勝手が違ってきます。
まずペットは具体的な文句を言いません。
また飼い主の価値観や環境に支配されて、飼い主に合わせて生きることに。
常に子供を育てるように向き合い、またそのペットも自分だけを見てくれています。
ゴミ屋敷という閉鎖された空間の中で、またゴミ屋敷の住人であるという負い目を感じた環境の中で、ペットだからこそ心の安堵感を抱ける存在になれるのです。
実際にペットが同居しているゴミ屋敷は多く、その中でも「猫を飼っているゴミ屋敷」が1番多いようです。
ひょっとしてゴミ屋敷の住人は孤独感というだけでなく、「猫は自由で良いなぁという猫への憧れ」から、猫を飼いたがる傾向があるのかもしれませんね。
また犬も多いのですが、意外に多いのがウサギです。
犬に比べて散歩の必要もありませんし、ウサギの鳴き声は近所迷惑にはなりません。
近隣からの目などを考えると飼いやすいのでしょう。
・ペットだけが家族。
・ペットだけが友達。
・ペットだけが本当の自分をさらけ出せる。
・ペットだけが本当に自分を必要としてくれている。
そんなペットに依存した生き方が、「生きる幸せ」を見つけ出す方法なのかも知れませんね。
会社や学校という社会の中で、ゴミ屋敷の住人は「自分の部屋がゴミ屋敷であること」に少なからず負い目を感じています。
その劣等感を抱いている自分に対し、ペットは常に変わらぬ愛きょうで迎えてくれる。
そして、そんな自分を本当に必要としてくれています。
つまりペットの存在によって、「自分の生きる意味を見つけている」と言っても過言ではないのです。
ペットロス症候群とは、そんな愛情を注いできた愛するペットの死を受け入れきれず、ペットがいた状態(過去)に対し病的に依存してしまうことです。
まずペットロス症候群になると、全てにおいて無気力状態になります。
ペットの死に対して自問自答を繰り返すことにより、強い自責の念にかられ、やがて自己嫌悪に陥ります。
それと同時にペットの担当医を責め立てることも珍しくないようで、その行為自体が更なる自己嫌悪を生み出してしまうわけです。
そのような精神状態ですから生活は荒れ果て、部屋が散らかることや食事を摂らないことがどうでも良くなります。
ペットのために綺麗な部屋を維持し、ペットのために食事の鮮度にも気を使い、ペットのために遊び道具を用意した。
そのペットが今はもういない・・・自分ひとりならどうでも良いという気持ちになるわけです。
ペットロス症候群で本来の綺麗な部屋が、急にゴミ屋敷化するのではありません。
元々それなりに散らかっている部屋が、ペットロス症候群により「爆発的に深刻度の高いゴミ屋敷になる」という傾向にあります。
ペットとの思い出が詰まったものを捨てることができず、ペットフードなどにはカビや害虫が生息し始めます。
ペットの排泄物ですら捨てることができず、その悪臭は酷いものであり、病原体も発生します。
自分の生活も酷く荒れてしまいます。
食事は食べたら食べっぱなし、飲んだら飲みっぱなし。
食器を洗うことはなく、生ゴミを捨てることもしない。
とにかく全くやる気が起きません。
トイレに行っても排泄物を流さなかったり、浴室のシャワーは流しっぱなしなど、日常生活における些細なことすらできなくなります。
できなくなくなると言うよりも、興味がなくなると言った方が正しいでしょうか。
ここまで来ると自暴自棄の極みである、セルフネグレクトに発展してしまい命の危険も生じてしまいます。
このペットロス症候群、どう改善すれば良いのでしょうか?
これはペットロス症候群になる前、つまりペットが生存している頃から「自分の生きがいを分散させる」ことに尽きます。
強くお勧めできる方法ではありませんが、ペットを複数飼うというのが一番分かりやすいでしょうか?
愛情や自分の存在意義、ペットへの依存性を分散させるのです。
またペットが他界するという心の準備ができていない場合、特に事故死や突然死ですとペットロス症候群になりやすいです。
生ある者はいつか死ぬわけですから、「他界」というものに対し、心の準備をしておくことも重要だと言えます。
それにはペット寺院や墓地に通い、説法を聞くというのも良い方法でしょう。
お葬式などしてあげると、自分の中でペットが他界したということを受け入れやすくなるようです。
ただ全てにおいて劇的に改善されるというわけではなく、当然ながら年単位の多大なる時間は必要とします。
ペットロス症候群が少しでも改善されて来ると、「このままの生活ではいけない」ということに気付き始めます。
職場への復帰や、友人との遊び。
少しずつ外出ができるようになれば良い傾向ですね。
もちろん心の中にあるペットへの思いは消えることはないのですが、ペットの他界を受け入れた上で、今の暮らしを改善しなければ駄目だという気持ちも同時に抱き始めます。
時間が解決してくれることもあるでしょう。
解決までは行かないまでも、少しづつ辛い過去が薄まって来る感じ。
立ち止まった日々から、ようやく一歩踏み出そうとしているのです。
このタイミングは大きなチャンスです。まず生活環境を変えましょう。
単刀直入に言えば、その部屋から引越すことで、さらに心の改善が見込めます。
そして引越しを前提に片付け業者に相談し、なるべく自分は介入することなく全てを託しましょう。
そこから引越すことは、とても大事です。
何故なら、その部屋の中には数々の思い出があり、数々の遺品があります。
せっかく立ち直ろうとしているのに、遺品を処分することを考えてしまうと、どうしても後ろ髪を引かれる思いになるからです。
遺骨や少数の遺品は残しておいたとしても、それ以外の遺品は全て片付け業者に処分してもらう。
過去を感じるその部屋にはもう帰らず、新しい部屋で生活を始めるぐらいの気持ちが大切なんです。
よく考えてみて下さい。
他界したペットは、ご主人様が大好きなはずです。
ペットが本当に見たい姿は、ご主人様が泣いている姿ではなく、笑っている姿のはずではないでしょうか?
このままではいけないと少しでも思い始めたのであれば、まず「生活環境を無理やりにでも変えること」から始めてみましょう。
ペットを忘れるというよりは、ペットが良い思い出になれるよう。
引越しすれば、そんな日は必ず訪れると思います。
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≪このコンテンツの筆者≫
筆者:平良 誠 (片付けられない.com 代表者)
【筆者が取得している資格】
納得してご依頼いただきたいので、無理な売り込みはいたしません。
まずは現場の状況を把握した上で、プロ目線で色々ご提案させていただきます。
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