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プロの知識教えます!片付けブログおすすめの記事
2022.12.01
片付け豆知識
食材の貯蔵庫である冷蔵庫は、室内で最も衛生的であって欲しい場所です。
しかしながら何年も清掃していない冷蔵庫内は、調味料の付着や食材が腐ることによる「悪臭」「カビ」が発生しているのも事実。
ゴミ屋敷化したようなキッチンでは、もはや冷蔵庫を数年間も開けていない場合があり、そのような冷蔵庫では小蝿などの害虫が大量発生しています。
こういう不衛生な冷蔵庫には「目に見えない病原菌」も多数存在していますので、気にしないで使っていると健康を害すことに繋がってしまいます。
害虫が大量発生しているような冷蔵庫は買い替えをオススメしますが、まだそこまで行きついていない場合は徹底的に分解消毒してみましょう。
筆者はキャリア20年以上も「ゴミ屋敷」「事故物件」に関する現場を経験している、現役の片付け業者であり特殊清掃士です。
今回は筆者の知識と経験を基に、市販薬であるカビキラーを使って、不衛生な冷蔵庫を簡単に消毒する方法を説明します。
塩素の殺菌効果はアルコールよりも圧倒的に強いので、消毒のプロである特殊清掃士としてもオススメです。
まず下記の物をご用意下さい。
【必要な物】
・ポリ袋
・カビキラー(カビハイター)
・食器洗い用洗剤
・食器を洗うスポンジ
・ハンマー
・マイナスドライバー
・キッチンペーパー
【あると便利な物】
・ゴム手袋(薬品を使う際に使用)
・ゴーグル(薬品を使う際に使用)
・マスク(薬品を使う際に使用)
どれも近所の100円ショップで購入できるものばかりですね。
あまりコストを掛けず、手軽にチャレンジしてみましょう。
ただし消毒には塩素を使用しますので、目に入ると痛いです。
また塩素は漂白作用がありますので、洋服に付着すると白く変色してしまいます。
このようなリスクを避けるため、なるべくゴミ手袋・ゴーグル・マスクは着用した方が良いでしょう。
まず冷蔵庫の中にある食品や飲み物を、全てキッチンのシンク内に取り出します。
冷凍庫に冷凍食品や保冷剤が保存されている場合は、こちらも一緒にキッチンのシンク内に取り出しましょう。
そしてシンク内に取り出した食材の上から、サランラップやポリ袋を掛けて下さい。
こうすることでシンク内が「簡易的なクーラーボックス」のようになり、少しでも食材の保冷を守ることができます。
もし夏場でしたら、これだけでは保冷が足りません。
この場合は本物のクーラーボックスと保冷剤を使うしかありません。
そもそも作業の数日前から食品を減らしておくと、この辺の作業が楽になります。
冷凍庫には大量の霜が付着している場合があります。
その霜を取り除くには、温めたタオルで霜を解かすのが良さそうですが、こんな優しいやり方だと霜は全然解けませんよね?
頑固な霜を取り除くには、ハンマーで叩き割るのが最良の方法です。
プラスチックの部分を破損しないように、ハンマーとマイナスドライバーを使って叩き割って行きます。
暖かい場所に放置するか、熱湯に浸したタオルを霜の付近に置いておくと、少しでも霜が解け始めるので、比較的作業が容易になります。
冷凍庫内部の破損が怖くて、最初は弱めに叩きがちですが、ある程度力強く叩かないと霜は全く砕けません。
やはい思い切りも大事です!彫刻家にでもなった気分、アイスクライマーのような気分でガンガン叩き割りましょう。
野菜室などの引き出し部分は取り外し、浴室に持ち込み洗剤で洗います。
食器用洗剤を使って普通に洗うだけで大丈夫です。もし汚れが落ちにくい場合は、お湯で少しの間漬け置きしましょう。
また内扉のトレーなども上方向にスライドすれば外れますので、こちらも同様に洗剤で洗って下さい。
ここからが本番です!!
空っぽになった冷蔵庫の内部に、カビキラー(カビハイター)を吹き付けます。
ゴミパッキンの部分には、特に意識してカビキラーを吹き付けましょう。
このカビキラーの主成分は次亜塩素酸ナトリウムですので、即効性のある消毒と消臭が出来ます。
キッチンハイターでも代用は可能ですが、泡状ですと付着粘度が高いので、カビキラーの方が使いやすく効率的ですね。
またキッチンハイターはカビキラーよりも次亜塩素酸ナトリウムが濃く配合されていますので、カビキラーよりも徹底的に消毒が可能ですが取扱に注意しましょう。
キッチンペーパーを丸めて手に取り、この吹き付けた塩素(次亜塩素酸ナトリウム)を均一になるように伸ばして行きます。
そのまま5分~10分ぐらい放置・・・これで冷蔵庫内が全て滅菌されました。
消毒と同時に漂白もされるので、冷蔵庫の内部は新品のように綺麗になったのではないでしょうか?
新しいキッチンペーパーを手に取り、汚れ混じりの塩素の泡を拭きとります。
全て拭きとった後も多少の塩素臭は残りますが、時間が経てば無臭になりますのでご安心下さい。
次亜塩素酸ナトリウムではなくアルコールでも消毒は可能ですが、アルコールですと「カビ」にはあまり効果がありません。
アルコールの弱い消毒効果に対し、次亜塩素酸ナトリウムはインフルエンザウイルスやノロウイルスにも効果が認められています。
またカビキラーやキッチンハイターには、多少の「水酸化ナトリウム」も配合されています。
これは液性を「アルカリ性」にするためであり、アルカリ性は油やタンパク質の汚れを分解する効果があります。
つまり汚れを分解して同時に消毒できるのが、カビキラーやキッチンハイターという薬品なのです。
これらは100円ショップで購入できて価格帯も安いですし、何より非常に使い勝手が良い。
次亜塩素酸ナトリウムこそ、一般家庭では最強最良の消毒液になるでしょう。
ただし強い漂白作用がありますので、衣類などへの予期せぬ付着には十分ご注意下さいね!
可能であればゴム手袋などを着用し、捨てても良い服で作業しましょう。
最後にシンク内に置いてある食材を、冷蔵庫内に戻して行きます。
食材の賞味期限を確認しながら、まだ食べれそうな食品のみ冷蔵庫内に戻しましょう。
また戻す食材には、目に見えない細菌などが付着しているかも知れません。
食材を戻す際には、なるべく水洗いしてから保存しましょう。
「片付けられない人」「捨てられない人」にありがちなのが、同じ物をいくつも所有してしまうこと。
それは部屋だけでなく、冷蔵庫内においても同じことが言えます。
部屋の中に何があるのか?
冷蔵庫の中に何があるのか?
正しく把握していないので、同じ内容の物を購入し続けてしまうのです。
この傾向に心当たりのある人は、冷蔵庫に戻す食材を見ながら自覚しましょう。
食べずに廃棄するのは、非常にもったいないですからね。
食材は賞味期限があるので、「必要or不要」という判断基準が分かりやすく、実は整理が最も確実に出来る場所なんです。
これを良い機会として、冷蔵庫の食材を正しく把握し、使い勝手を考えながら収納してみて欲しいと思います。
浴室で洗った冷蔵庫のパーツを拭き上げ、綺麗になった冷蔵庫の内部に組み込みます。
この拭き上げにもキッチンペーパーを使用すると、吸水力が高いので便利です。
もし徹底的に滅菌を行いたいのであれば、ほんの少しだけカビキラーを噴霧してから拭き上げるのも良いでしょう。
冷蔵庫内が塩素臭くなるかも知れませんが、数時間で塩素の臭いは感じなくなります。
・・・どうでしょう?
冷蔵庫がカビキラーの効果で、見違えるように綺麗になっていませんか?
おまけに消毒まで完了しているのに、材料は100円ショップで買えるものばかりです。
やらない理由が見つからない!これぐらいオススメの方法です。
10年以上古い冷蔵庫ですと、冷凍庫に霜が付着しやすいです。
また製造年より5年以上経過した電化製品は、もし故障して修理となっても、製造メーカーに交換部品の在庫が無いことがあります。
冷蔵庫の年式を確認して、費用対効果を考え、最初から買い替えるもの良い判断だと思います。
・・・いかがでしょうか?
「カビキラーを使った冷蔵庫の塩素消毒」をご説明させていただきました。
筆者は特殊清掃士として日頃からゴミ屋敷の消毒やクリーニングを行っていますが、一般的な家庭にある冷蔵庫にも使えるスキルだと思います。
冷蔵庫のクリーニングと食材の選別ができたのであれば、次はキッチンや食器棚を綺麗にしてみましょう。
冷蔵庫の片付けと類似した内容も多いですし、キッチンもまた冷蔵庫と同じく「最も衛生的であって欲しい場所」の1つですね。
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ゴミ部屋の簡単な消毒方法と殺菌力の違い
ゴミ屋敷の消臭。カビ・アンモニア・ヤニが悪臭の原因
≪このコンテンツの筆者≫
筆者:平良 誠 (片付けられない.com 代表者)
【筆者が取得している資格】
納得してご依頼いただきたいので、無理な売り込みはいたしません。
まずは現場の状況を把握した上で、プロ目線で色々ご提案させていただきます。
お急ぎの方はフリーダイヤルよりお電話下さい。
メールは24時間受付
※原則2営業日以内にご返信させいただきます。